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美白成分・黄ぐすみ防止成分 コウジ酸

研究開発レポート 美白成分・黄ぐすみ防止成分「コウジ酸」
創業以来50年以上、スキンケア成分の開発を手がけてきた三省製薬。その中でも高く評価されている代表的な成分をご紹介します。

[実証]コウジ酸の美白力

杜氏の白い手の秘密をたどり、三省製薬が開発したコウジ酸
酒造りをおこなう杜氏(とうじ)の透き通るように白く、美しい手。古くから言い伝えられるこの伝承をもとに、三省製薬は、日本酒や味噌・醤油などの醸造に使われる麹(こうじ)にいち早く着目。麹菌の発酵過程で生みだされる発酵代謝物質「コウジ酸」が、シミのもとメラニンをつくる酵素の働きを抑えることを突き止めました。その後、化粧品に配合可能な成分として本格的に開発に着手。13年の長きにわたる研究のすえに開発に成功し、1980年の薬事法改正後、お肌においてたしかな効果と安全性が実証された初の医薬部外品の美白有効成分として認可されました。
シミの治療にも活かされてきたコウジ酸の高い美白力
コウジ酸の認可を皮切りに、新たな美白成分や、数々の美白化粧品が登場し、美白ブームが巻きおこった1990年代前半。コウジ酸は、その実力をかわれ、いち早く肝斑や日光黒子といったシミの治療に取り入れられました。実際、皮膚科でコウジ酸を含むクリームを処方された患者さんのお肌では、シミが薄く、目立たなくなるとともに、年齢とともに黄みがかった肌色(黄ぐすみ)まで、透明感がでることも明らかに。
1988年の初認可から現在に至るまで、コウジ酸は美白のスタンダード成分として、皮膚科医をはじめ、国内外の化粧品会社からも高く評価され、開発元の三省製薬から供給しています。

成分の作用 シミ・黄ぐすみの原因へアプローチ

  • コウジ酸の美白アプローチ

    1 シミへのアプローチ
    メラニン生成前に先まわりし、未然に食い止めます
    シミのもとになる色素「メラニン」。肌色や髪色のもとでもあり、外部の刺激から肌を守る役割も果たします。本来は、肌の代謝で自然に排出され、必要な量だけ肌に残りますが、紫外線ダメージやホルモンバランスの乱れで過剰生成されると、肌にメラニンが蓄積してシミとなり、定着します。
    コウジ酸の最大の特徴は、メラニンをつくる酵素の働きを抑えるだけでなく、メラニンの生成が始まる前に先まわりする、早い段階からのアプローチ。中でも、メラニン生成を促す「情報伝達物質の産生」「活性酸素の発生」「炎症」の3つのダメージを効果的に抑制し、メラニン生成を未然に防ぎます。こうしたメラニン生成をいち早く食い止めるちからが、濃く広がるシミに働きかけ、本来の肌色に導く高い美白力につながります。

研究室より コウジ酸の知られざる実力

素材開発部 横田紗綾 研究員

「実は、シワ・たるみのお悩みにも有効です」
光老化という言葉の通り、紫外線のダメージはシミだけでなく、シワやたるみの原因にもなります。そのひとつのきっかけとなるのが、紫外線を浴びた肌にできる炎症から生まれる活性酸素。老化促進物質ともいわれ、お肌の弾力を守るコラーゲンの減少をおこすきっかけをつくるのです。
コウジ酸には、炎症を防いで活性酸素の産生を抑えるちからがあります。それはつまり、美白しながらお肌のハリや弾力を守ることにつながります。実際、臨床試験においてお肌に現れた結果でも証明されています。
2 黄ぐすみへのアプローチ
黄ぐすみのもとAGEsをつくらせない抗糖化作用

年齢とともに肌色が黄色く、くすんでいく黄ぐすみという現象。実は、最近話題の「糖化」が関係します。糖化は、体内のタンパク質(コラーゲンなど)と食事などで摂取した糖が結びつくこと。誰にでも起こる自然な反応ですが、糖化の際につくられる「AGEs(エージーイーズ)」という黄褐色の物質が年齢とともに蓄積しやすくなり、肌色が黄色くにごります。
コウジ酸は、臨床試験においても肌を明るくする効果が認められてきました。改めてデータをとり続けた結果、黄ぐすみのもとAGEsの産生を抑える、抗糖化作用もあることが明らかになっています。

〈黄ぐすみと糖化の関係〉

実証データ コウジ酸の実力と安全性

  • 実験1 シミへの美白作用
    メラニン生成の抑制と安全性を高いレベルで両立
    黒い金魚のうろこには、人と同じようにメラニン色素があります。コウジ酸を添加した水で黒い金魚を飼育すると、メラニンの生成量が抑えられ、金魚は元気なまま、うろこだけが退色(写真左)。しかし、再び普通の水で飼育すると、うろこが本来の色に戻ります。こうしたことから、コウジ酸は細胞やその機能は傷つけず、メラニン生成だけを抑える、安全性と美白力に優れた成分であることがわかります。
  • メラニンをつくる色素細胞を傷つけず、肌機能をキープ
    メラニンをつくる色素細胞(B16細胞)の培養液にコウジ酸を添加すると、時間の経過とともにメラニンの生成量が減少。しかし、細胞をコウジ酸無添加の培養液に移すと、色素細胞が再び活性化し、元の色に戻ります。ここからも、コウジ酸がメラニンをつくりだす色素細胞を傷つけず、高い美白力を発揮することが実証されています。
[実証]メラニン生成を抑え、細胞の褐色化を防止
人と同じメラニン生成酵素をもつマッシュルームを使った実験。コウジ酸によるメラニン生成の抑制をリアルにご覧いただけます。
  • 実験2 黄ぐすみへの抗糖化作用
    糖化によって産生される黄ぐすみのもとAGEsを抑制
    糖化によって、つくられる黄褐色の物質AGEs。実際に糖化反応を再現した実験では、コウジ酸によってAGEsの産生をほとんどさせずに、抑制できていることが判明。臨床試験で認められた黄ぐすみの改善効果の裏側に、コウジ酸のすぐれた抗糖化作用があったことを裏づけています。

コウジ酸の文献一覧

1 肝斑患者に対するコウジ酸配合製剤の使用成績 西日本皮膚科44巻・3号
2 コウジ酸配合製剤の使用経験‐女子の顔面色素増加症にたいする治療効果‐ 西日本皮膚科44巻・3号
3 Kojic Acid外用による肝斑の治療 臨床皮膚科36巻・7号
4 コウジ酸のmelanin生成抑制作用について Fragrance J. 11巻6号(No.63)
5 加齢で増加する色素沈着とメラニン生成抑制物質の研究 Fragrance J. 17巻1号
6 肝斑の治療 皮膚病診療12巻・7号
7 シミの新しい治療法 日本毛髪美容学会雑誌 Vol.3
8 特集「コウジ酸クリームのシミ予防効果」 薬局の友 第16巻2号
9 コウジ酸の機能と美白効果 Fragrance J. 18巻6号
10 コウジ酸のメラニン生成抑制作用と各種色素沈着症に対する治療効果 皮膚36巻2号
11 皮膚の色素沈着症に対するコウジ酸配合クリームの臨床効果 皮膚36巻・5号
12 コウジ酸配合外用剤の顔面色素沈着症に対する使用経験 西日本皮膚科56巻・6号
13 最新のメラニン生成機構に基づく新しい複合型コウジ酸クリームによる肝斑治療 FJ14号
14 美白剤の評価‐コウジ酸について 皮膚と美容 Vol.28 No.4
15 コウジ酸配合製剤の長期使用成績 西日本皮膚科60巻・6号
16 Cosmeceuticals Drugs vs. Cosmetics P. Elsner H. I. Maibach 編
17 Prevention of the photodamage in the hairless mouse dorsal skin by kojic acid as an iron chelator
European J of Pharmacol. 411
18 コウジ酸1%配合クリームの長期外用症例における肝機能,腫瘍マーカー,腫瘍関連経過の検討 西日本皮膚科67巻・4号
19 化粧品の効用と副作用 日本臨床皮膚医学会雑誌47号
20 コウジ酸の生合成遺伝子,麹菌培養条件に応答した遺伝子発現機構 発酵・醸造食品の最新技術と機能性Ⅱ